「思考の整理学」 外山滋比古 ちくま文庫

(2019.09.02)

「思考の整理学」 外山滋比古 ちくま文庫

「思考の整理学」
標題が気にいって購入。
初版が1986年。33年も前の本なのですね。
再版がすごくて、私が買ったのが119刷。凄いです!
大ベストセラーなのですね。
知りませんでした。
外山滋比古(とやましげひこ)さんもこれまたすごい!
御年95歳なのです。

◇外山滋比古(とやましげひこ)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%96%E5%B1%B1%E6%BB%8B%E6%AF%94%E5%8F%A4

内容はとても興味深いものばかり。
特に気になったものを書きだしてみました。
1980年代に書かれたものですが、今現在も通用するもので驚きました。

・今の学校教育は受動的に知識を得るグライダー人間ばかりつくり、
ものごとを発明・発見する飛行機能力を備えた人材を、輩出できない仕組みであること

・朝ごはんを食べる前の頭の効率の良さ

・頭をよく働かせるには、忘れることも大切

・テーマはシングル・センテンスで表現されるものでなくてはならない

・調子に乗ってしゃべっていると、自分でもびっくりするようなことが口をついて出てくる。
やはり声は考える力を持っている。

・I think のエッセイが試論であるとするなら、
It seems to me のエッセイは随筆、随想ということになる。
いずれにしてもエッセイストはもっとも身近なところで思考の整理をしているのである。
何かを考えたら書いてみる。
その過程において考えたことが It Seems to me から、すこしずつ I think に向っていく。
われわれはだれでも、こういう意味でのエッセイストになることができる。
思考の整理学はめいめいがこういうエッセイストになることで成果をあげるはずである。

何か文章化すると至極頷ける感じです。
(^^)

ブログを書くことを習慣化している私にとって、
とても響く内容で、一気に読めました。

興味のある内容でしたら、チェックしてみてください。

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