『未来への発想法』 政木和三 東洋経済新報社

(2019.11.02)

『未来への発想法』 政木和三 東洋経済新報社

友人から貸してもらった本の書評です。
『未来への発想法』政木和三著です。
1996年23年前の本ですが、古い感じが全くしないです。
とても興味深い内容でした。

◇政木和三さん
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%94%BF%E6%9C%A8%E5%92%8C%E4%B8%89

長文となったので、文章だけだと読みづらいので、
関係はないですが、私のとった画像を挟んでます。

『未来への発想法』 政木和三 東洋経済新報社

発明したものが1,000以上あるそうですが、
その権利の殆どを手放している方だそうです。
自動炊飯器、エレキギター(電気ギター)、自動ドア、魚群探知機、磁石ペンデュラム等々、
ご存じなかった方も多いのではないでしょうか。
我々の生活になくてはならないものも沢山あります。

現代社会は、「物質世界」(物質文明)の中にどっぷりと浸っている。
「科学」というモンスターによって、人類は生活の中に便利性を求め、
外面的な豊かな暮らしを追い求めてきた結果である。
といった書きだしです。

未来への発想法,政木和三,東洋経済新報社

「精神を伴わない科学は、真の科学ではない」と、
ノーベル賞科学者のアインシュタインは警告した。
天才は今日の科学の行き詰まりを予測していたのだろう。

人間は肉体と生命体の複合体であり、
肉体の後ろに生命体があるといっても、見えない人にとっては、
かなり信じ難いことであろう。
自分には見えないからと存在を否定する人がいるが、
それは自分の能力が低いことを示すものである。
見える人がいるのならば、
自分も見えるように努力してみるべきではないだろうか。

腹式深呼吸法を極めて脳波がシータ波になった

未来への発想法,政木和三,東洋経済新報社

全学科ができないと入学できない多くの学校制度では、
“天才”を育てることは難しい。
“天才”は一般と全く違う発想のできる人である。

『超科学』こそ近未来の真の科学である
大阪大学工学部と医学部で40年間近くも研究者として過ごしてきた私は、
神仏の存在はおろか、
超常現象とか超能力などというものは一切否定し続けていた頭の堅い学者であった。
だが、あのスプーン曲げで、物理学が宙に飛んでしまったのだ。

これは私も全く同じで、20代の時に親しくしていた友人が、
目の前で触れずにスプーンを何本も折ってしまうのを見てから、
考え方が変わりました。(^^)

だから、現在の科学的見解でありえなくとも、
目の前にある厳然たる物的証拠がある超常現象を探求することこそ、
真の科学であると思っている。

未来への発想法,政木和三,東洋経済新報社

文明や科学を発達させ、社会生活を便利にしてきた発明、開発も、
裏を返せば“悪い発明”になりかねない。
ー中略ー
つまり、広く知識を求め、あらゆる角度から研究し、
検討した上で、新製品を開発する。
そして、人類、生命体に幸せを与える開発、
発明品こそ“良い発明品”であることを忘れてはならない。

最近、医学の世界でいわれはじめたことは、
「心と体はいつも対談している」
「心で考えることは、きちんと物質化されて体に作用する」
ということである。
何事でもプラス発想する人は、病気にも強い。
ところが、マイナス発想ばかりしている人は、
簡単に病気にかかってしまうということである。

未来への発想法,政木和三,東洋経済新聞社報

人間の肉体は、潜在意識、生命体エネルギーによって自由になる。
脳波をシータ波に下げて、「疲れない」と思えば、
肉体はその通りに動くものなのである。

いつでも「私ほど幸せなものはいない」とあらゆる物事に感謝し、
「仕事は最高の遊びである」と、
毎日楽しみながら過ごしている。
こうした気持ちで生活していれば、
ストレスなど起こるはずはない。
つまり、物事への発想を変えることで、
生き方も“自然体”を保っているのである。

未来への発想法,政木和三,東洋経済新報社

人間には限りない「欲望」がある。
「欲に目がくらむ」といわれるように、
欲望を持っていては、
それらにとらわれて創造性などは生まれてこない。
「無欲の大欲」とは、目先の欲望は捨て、
自分すべきことを黙々とこなしていけば、
大きな成果が得られるこkとを意味している。

「当たり前のこと」に道理があり、真理がある。
人の生き方も、このようにいきたいものだと思っている。

未来への発想法,政木和三,東洋経済新報社

どんなことでも、人生における生き方でも、
まず、自分のすることは自分の足もとをみつめ、
一歩一歩確実に歩むこと、
一所懸命に実行することが、
最も大事なことなのである。

人間の「肉体」は、世界中の人たちと結ばれているが、
人間には「生命体」というものがあることは、本書で示した通りである。
この生命体から発するエネルギーが、
分かりやすくいえば、人間の「心の中」に存在するものである。

未来への発想法,政木和三,東洋経済新報社

本書は超常現象とかではなく、生き方とかその生命体について、
とても腑に落ちる表現方法で書いてくださっていると思います。
良著だと思います。

また、これは私のヨガの先生が使う表現なのですが、
『超常識』という言葉があります。
非常識ではなく、常識にとらわれないという意味での『超常識』。
読んでいく中、そんな言葉を何度も思いおこしました。

おそらく絶版でしょうが、アマゾンとかで手には入るかと思います。
よかったら手にとってみてください。

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