(2020.11.24)
20歳の時に、悪性リンパ腫ステージⅣ(ホジキン病)に罹患しました。
その時以来37歳まで度重なる再発をしてしまい、
大きな再発時には入院を余儀なくされたものです。(^^)
1か月以上の長期の入院経験は4,5回だったかと思います。
今日はその時の、
『気をつけましょう!ご用心!』
じゃないけど。
その時の失敗談をひとつ。
させていただきます。
『寸借詐欺』(すんしゃくさぎ)ってご存じでしょうか?
※寸借詐欺(すんしゃくさぎ)とは、代表的な詐欺のひとつで、
人の善意につけこみ小額の現金を借りるふりをして、騙し取る行為を指します。
私は見事にこの詐欺に引っかかったことがあります。(^^;
入院時は毎回、瀕死の時もありましたし。
かなり具合の悪い状態での入院なのです。
入院以降、抗がん剤や放射線治療。(※輸血などもありましたね)
あるいは手術(オペレーション)などで、
体調が戻ってくると、喫煙所に行く頻度が上がります。
そうなると、すっかり喫煙所の常連となるのも時間の問題です。
笑
当時は病院内で当たり前のように煙草を吸うことが可能でした。
(※今は時代も変わり、病院の施設内で喫煙なんてありえないですよね)
(^^)
ある日。
確か土曜日か日曜日。
外来がなかった日のことと記憶してます。
喫煙所内には私一人になった時だったと思います。
(※おそらく狙いを定められたというか、彼にとっては格好の的だったのでしょうか)
独り言をブツブツ言っていて、
耳をすませばどうやら。
『困った……。』
を連発なされてるんですよね。
私がたばこ部屋に来れるようになっている。
ということは、
私自身は元気を取り戻しつつあり。
人に優しくしたい状態になっている時。
といえたんだと思います。
既に「鴨が葱をしょっている状態」なのです。
確か、
彼は親戚の女の子が入院してるんだけど。
その子のために自宅に必要なものを取りにいかなければならない。
でも、お財布を無くしてしまってとっても困っている!!!
と。
自宅に帰れば現金があり。
1時間ほどで往復して戻ってくることが出来るのに。
片道のタクシー代さえあれば……。
もうこの時点で。
私は貸す気満々です。
私は彼に。
「片道のタクシー代はいかほど?」
彼は。
「タクシーを使ったことはないけど、1万円はかからない距離です!」
ご丁寧にも、私は病室までお金を取りに戻り、
壱万円札を彼に手渡しました。
彼は1時間もしないで戻ってくると言い残し。
固定電話か携帯電話か失念しましたが、
氏名・住所等連絡先を置いて、
深く感謝の意を示し、後ほど!!と言い残し。
その場を立ち去ったのですね。
当然というか、勿論。
待てど暮らせど彼は戻ってきません。
ご丁寧にも間抜けな小生は、
ココ喫煙所に私は常駐してないので。
と、自身の病室を書いた名刺まで手渡してたかと記憶しております。
数時間経過後。
まだ信じている小生は、定期的に喫煙所を疑いもせずに訪れ。
その時にいらした、その方も常連ですが。
初老のその男性にその経緯の話をしたところ。
ニッコリと笑みを浮かべながら。
あなた!!
「上手くやられちゃいましたね……。」
「いい勉強をされましたね!」
と。
典型的な『寸借詐欺』ですね。
今ではもう珍しいんじゃないかなぁ~。
と。
病院内でやるとは性質(タチ)悪いけど。
格好の狙い目だったんじゃないかな。
と。
古典的な詐欺の手法なんだと、
色んな他の手口も交えて、教えて下さいました。(^^)
そんな当時の。
病院あるある面白エピソードです。
今は、病院内に喫煙所なんてない時代なので。
詐欺師も活躍の場を失ってしまっているのではないかなぁ。
と思う次第です。
自身では、スリとかに遭った経験がなく。
勝手に隙がないから大丈夫!なんて思っている節があります。
がしかし、こんなにも簡単に騙された経験は御座います。(苦笑)
しかしいつの時代も。
自身に隙がある時は要注意だと思う次第でして。
自身を常に観察することは大切なことだと思います。
(^^)