不眠症について ~寝なきゃいけないと思ってしまうことや睡眠薬についての私見です~

(2020.07.31)
友人と不眠症についての話題になったので、
自身の経験や現在の私の考えを書いてみます。

新しい Barbed wire君(2020.07)

不眠症という定義自体が私は実はわかっておりません。
もし、医療機関がない世界があったとして、
『不眠症』と宣告する人がいなかったら。
夜みんなが寝てしまったけど、自分だけ眠くなく起きていたら、
どういう状態?
一人暮らしで、考え事や悩みがあり、
あるいは淋しくて眠れぬ夜が続いたら。
これが不眠症?

20代~30代前半まで。
悪性リンパ種(ホジキン病)の再発を繰り返していたころ、
神経科の医師から精神安定剤と睡眠薬を定期的に処方され、
飲んでいた時期があります。

ゴゾ島(マルタ共和国)にて(2019.06)

最初は病気の再発のタイミング等で、
思うように仕事が続けられなかったり、
自身に対する不甲斐なさから逃げる。
じゃないですが、
処方されると楽になったりポジティブな気持ちになれたり、
鬱々と眠れぬ夜を過ごすこともなくなったかのように、
日々を過ごせているつもりでした。

しかし常用していると、
忘れ物が多くなったり、お薬をもっていないと不安になる。
効いているのに、なんだかちょっと不安なことがあると追加して飲んでしまう。
仕事のパフォーマンスが極端に悪くなる。
そんなこんなで、よろしくないと自分では思うようになり。

自身から神経科の医師に申し出て、薬を切ってもらってました。
あるとついつい頼ってしまう弱い自身が出てきてしまうので、
手元に置かないという作戦です。(笑)

よく断薬するのは地獄の苦しみ。
とおっしゃる方も多くおられますが、
私の場合は幸い、2,3日ゴロゴロしていて、
夜にビール3,4杯飲めば、
薬からの離脱はなんてことのないことでした。
この件も人それぞれなので、誤解なきを。

そうですね。
結局10年強に渡って、飲んでいる時期があったり、
飲まない期間があったりを繰り返した。
というのも事実です。

継続使用はとてもじゃないけど、
自身を保ってられなくなると感じたので、
お薬とはそういった関係でのかかわり方をしておりました。

これは、人それぞれなので、
自身の感じ方と、
自身が信頼できる医師を妥協せずに探して、
その方との関係の中で、
柔軟にかつ慎重に決めるといいかと思ってます。

ミラッツォ(シチリア島・イタリア)にて(2019.06)

今思うことは、
継続使用や多剤処方は大多数の人にとっては無理があるので、
何のためにその薬剤を使用するのか。
そしてどのような計画でそのお薬を飲まなくていい状態にしていくのか。
といった計画をしっかり立てれる医師。
そしてそのためにはどのような生活をした方がいいのか。
という提案や指導のできる医師を探してお付き合いすることが大切だと思ってます。

また医療機関ではなく、
整体であったり、心理療法であったり、軽い運動であったり。
※症状が重い場合、自身で何かポジティブなことを始める気力がそもそもあるような状態ではないと思っておりまして。

そういった状況では一人ではなく誰かの手助けが有効になる場合もあると思っており、
薬剤を処方するところではないアドバイザーも世の中にはたくさん存在していると思っております。

バレッタのレストランにて(マルタ共和国)(2019.06)

そもそも決まった時刻に、
『寝なきゃいけない』とか
『何時間寝ないと次の日に影響する』とか。

あるいは、
寝るべき時刻にスムースに入眠できないと、
苦しい。辛い。ポジティブなことや楽しい想念が湧いてこない。
普段の生活での不安。先行きの不安。
過去の囚われている観念、想念。
そんなことが頭を廻り、悪循環で更に眠れなくなる。

といったのが私の経験上の不眠と言われるパターンでした。

この辺りの考え方を変えること。
眠くなければ、起きて何かするといいと思うし。
規則正しく生活したほうが心地よければ、
運動量を増やす。とか
自律神経を整える何かを取り入れる。とか。
(※おそらく入眠できるはずの時間帯にできないということは、
交感神経優位になっている可能性が高いかもしれないから)

夜明けのエトナ山を臨む(シチリア島・イタリア)(2019.06)

先にも書きましたが、
そもそも症状が悪化していると、
自身で何かを起こす。生活の中で変化を愉しむ。
なんてことを出来る状況ではないと思います。

なので、
神経科や心療内科系だけが選択肢じゃないので、
今はインターネットも発達してますし、
(※これは偽物とはいいませんが色んな方がいらっしゃるので、
どこを選択するかは慎重にした方がいいと思います)
自身の響くところを探せる時代でもあると思います。

また、信頼のできる繋がりのある方からの紹介というのもアリですし。
(※人に相談したくない場合もあるのでその時はその時で)

健康な生活ができていた時があるのならば、
自身で取り戻すことは必ずできると私は信じております。

あきらめないで、人に依存するのではなく、
感謝の気持ちを大切に、人のお世話になることも何も悪いことではないので、
自身の可能性を信じて欲しいと思ってます。
(^^)

関連記事

  1. 癌になった友人への手紙 vol.1

  2. 「健康寿命は靴で決まる」 かじやますみこ 文春新書

  3. vegewest(代官山)~散歩途中でみつけたお洒落八百屋さ…

  4. よく噛んで食べる~咀嚼(そしゃく)の大切さ~※今はたいして実…

  5. 癌についての見解(独り言)~実体験に基づき私なりに綴ってみま…

  6. はちみつ(NZ Native Honey ニュージーランド産…