自然栽培について (3)~固定種(在来種)やF1種(一代雑種・交配種)など避けては通れないタネのはなし~

(2022.05.17)
自然栽培とは話は別になるのですが。
今日は種(タネ)のお話をしたいと思います。

八ヶ岳南麓ファームにて(2022.04)

昔は世界中で「自家採取」が行われていたそうです。
「自家採取」とは作った作物から自分で種を採ることです。

自家採取が繰り返されると
その作物はその土地の環境に適応した子孫を残すのだそうです。
これを馴化(じゅんか)と呼ぶのですが
馴化と交雑を繰り返して土地固有の作物となってきた歴史があるのです。

そしてその土地土地の品種として固定された周りの環境に適応した種子のことを
「固定種・在来種」と呼んでいます。

八ヶ岳南麓ファームにて(2022.04)

それに対してF1種(一代雑種・交配種)があります。
これは1920年代以後メンデルの法則により
見た目が均一に揃ったり生育が早まったりすることが認知され
この原理を応用してF1種という人工的なタネが作られるようになったのです。

F1種は初年度だけ形の揃った生育もよいもので
次年度以降はそのような効果の現れない作物となってしまうから
1代限りとなるのです。
ゆえに農家は種や苗を毎年購入することとなります。

◇雑種第一代(F1 hybrid)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%91%E7%A8%AE%E7%AC%AC%E4%B8%80%E4%BB%A3

八ヶ岳南麓ファームにて(2022.04)

この話には先の戦争以後の我が国の事情や農業の変遷の話も絡んできます。

効率化や流通網の発達等々をベースに
F1種の出現で同時期収穫で大量生産できるようになったこと
※形の揃ったF!種は箱詰めにも向いているし昔のように量り売りではなく1本や1個いくらで売れるのです
農業を営む家族の家族形成の変化も起因していますね。

昭和40年前後からの高度成長時代以降は
日本の殆どの野菜の種が種苗会社から購入するF1種に変わったという現況です。

八ヶ岳南麓ファームにて(2022.04)

自家採取する固定種(在来種)は生育の速度もバラバラだし
形も大きさも個性があり揃ってない
一斉に収穫が出来ないので畑の効率運用にも不向きといえるかもしれない。
そんなことが原因だと言えると思います。

自然栽培で育つ作物は
最初は土の上の部分は生育が遅く貧弱ともいえるそうです。
実はその時期は土中にしっかりと根を張っているそうで
その後はぐんぐん育つものだそうです。

また自家採取した固定種(在来種)は
自家採取を繰り返すことにより
種と土があってきて土もタネも良くなっていくという進化をとげるそうです。
言わずともその味も素晴らしいものとなるそうです。

八ヶ岳南麓ファームにて(2021.06)

これは人間と同じことなのではないかと私は思うのです。

自然の摂理は素晴らしいと思う次第でして
このような発信を微力ながら続けたいと思います。

ありがとうございます。
🙏

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